11/9
市庁舎の前にアジア美術館というのがあって、韓流の企画展をやっていたから、行ってみたよ。
アメリカで企画展やれてしまうなんて、最近の韓国のエンタメってすごい・・・。
私、この件に関して24周くらい遅れてます。
冬のソナタにすら、頭がついていけてない。
根本敬の因果鉄道の夜あたりで止まってる。
やれウォニョンだやれテテだ言ってる時代に、尹松淑で止まってるってひどすぎ。
一応展示の最初には日帝からの解放、というセクションがあってそれこそ尹老人が語ってた時代から始まるんだけどね。
何をするにも、コレ入れるの絶対忘れないよね、この国は。
そして、朝鮮戦争やソウルオリンピックを経てなにやら変わったらしいです(ざっくり)
次の部屋に入ると突然冬ソナのコーナーが・・・。
ヨン様に熱狂する日本人の中年女性の写真などもあり。
事実なんだろうけど、なんか共感性羞恥を感じる。
私も見た「お嬢さん」という映画の展示ブースがあったのはうれしかったな。
韓ドラは見たことない私だけど、この映画だけは好きだった。
植民地時代というものに被虐的ロマンを感じるらしく、植民地時代のイスタンブールが舞台のesir sehrin insanlar とか見てたな。
この憂鬱で優雅なテーマソング聞くだけで、懐かしくて泣いてしまいそう。
植民地支配感溢れる、っていうのかな(?)
あと、「パラサイト」の地下室のトイレの模型もあった。
この映画も見てるな。いや、面白かったと思うよ。
そのあとはイカゲームとか今を時めく韓流衣装の展示、韓国系アメリカ人DJケロワン特集、サイリウム展示、一緒にダンスコーナーなど。
そのあとは中庭で記念撮影して、ミュージアム内のアジアンボックスというお店からケータリングしてもらって、ランチ。なんとサポーター様のおごりでした・・・。
私、この時飲み物を注文するの忘れたのが痛恨のミスだったわ。ちゃんとリストに書いてあったのに。注意欠陥、というかちゃんと読まないとこうなります。気を付けましょう。
そのあとは閉館5時まで、南アジア、東南アジア、中国、韓国、日本の展示を見学しました。
日本の展示は縄文土器から古墳時代のはにわ、平安絵巻、仏像、根付コレクションなど。最後に茶室の再現があった。総領事も力を入れていたけど、お茶って本当に人気なのね。
そこからグレースカテドラルに向かいます。グーグルが提案した通り道だとテンダーロインのど真ん中を突っ切るんだけど、夜はさすがに怖いので、はじっこのほうのテイラーストリートを歩く。それでもまだ危ない地域なのかな、知らんけど。とにかくやたらと声をかけられた。「こんばんは~」から始まって、いろいろと。おそらく場違いなアジア人がこんなところを歩くのが珍しいのだと思います。ジャンキーの人たちうようよ居るけど、私は別にどうも思わないかな。ちょうぜつ貧乏だったころの、トルコやウズベキスタンで慣れているのかもしれない。(比べるのも失礼な気がするけど)youtubeとかXだとゾンビタウンとして紹介されているんだけど、生で見られるどころかその中を通れるなんて、ある意味貴重な体験かも。
無事グレース大聖堂に着くと、なぜかその周辺を小学生がめちゃくちゃ走り回って暴れている。ベンチに座ろうにも、奇声をあげてそのベンチに飛び乗ってくるので、さすがにハンチントン公園に移動。
その後、夫や領事館のテルヤさんオカダさんと合流して中に入る。夫は主賓のひとりなので、一番前の席だった。なにやらトランスジェンダーの人が多いので、びっくりして式次第を確認したら、これはレインボウワールドファンドというLGBT団体と日本町の折り紙屋のコラボイベントだったみたい。
ちゃんと事前資料を読み込んでいればよかった。反省です。(こんなのばかり)
司会もドラッグクイーンみたいな方で、まずは少年合唱団の歌から始まったんだけど、なんとそれはさっきまで狂った蜂のように協会周辺を飛び回っていた子たちでした・・・。
おすまし顔で「天使の歌声」を披露。
次は団体創設者、Jef Cotter のスピーチ。
次は日系3世のリンダ・ミハラさんのスピーチ。
今年被ばく者団体がノーベル平和賞を受賞したことと絡めて、折り鶴が佐々木貞子という広島の被ばく少女の行動から広まったことを説明していた。
アメリカで広島とか言っちゃって大丈夫なんだ、、さすがリベラルな土地柄?
そしてマルコム・ヤング司教のお説教。
それから夫のスピーチ。まずは自分が着任して間もないこと、折り紙が好きなことを言ってから、あとは広島と長崎への原爆投下80年に際し、平和を祈念すること、このような悲劇が繰り返されてはならないことを言っていました。
原爆とか言っちゃって大丈夫なんだ(以下略)
個人的には夫は本当に折り紙が上手で米粒くらいの大きさのやつを折れるので、それを披露してほしかったが、マジシャンじゃあるまいし、別にそんなことしなくていいのかな。
そこからLGBTコーラス団の合唱、
Linda Summersのスピーチ。
https://www.sfimperialcouncil.org/coronation-1
男女子供二人が読み上げる世界中のひとたちの希望。
RWFのJoe Rodrigues氏のアフガニスタン・プロジェクトに関する報告
クリーブ・ジョーンズ氏の演説。なにやら力強かった。最初にエイズで町中の人が死んだときのことを「また」言ってたと思う。私、「MILK」という映画見てるのよね。そこにも登場する有名な活動家。
それからツリー点灯式、記念撮影。
そのあと、聖堂裏の小屋でホットアップルサイダーとクッキー一枚食べました。
美味しかった!
翌12/10はFILOLIという昔のお金持ちのお屋敷を見学。
こういうの、東海岸にもたくさんあって、いったいいくつ行ったことやら。
クリスマスツリーが50本以上飾ってあったと思う。
行きかえりはティッシュさんというメンバーに車に乗せてもらったけど、それがあのテスラの自動運転機能付きの車で、未来カーっぷりに大興奮。
私、免許ないわけだけど、あと10年もすればドライブできないかしら・・・。
12/11 午前中は片付け。
午後からIKEAに行ってとりあえず布団と掃除用具を買う。
これでやっと布団で寝られるわ。
それまでモンクレーのコートをかけて寝てたのよ。
上下逆にして、フードの部分に足を入れてねるとちょうどいいということが分かった。。
水着も探し出したので、夕方はプールに行ってみた。
朝5時から夜11時まであいているという。
予想通り素敵すぎる。
私、このマンションにずっと住みたいわ。
次の日は12/12 朝からガスレンジフードの掃除。にちゃにちゃ汚くて、最悪。
たぶん、前任者は1年間一回も掃除してないと思う。そして掃除しないまま出て行った。いや、デボジットあるから、掃除代は払っていただくけどね。
それにしてもひどい。
それからフィルモアストリート・ウォーキングツアーへ。
38というバスで一本で行けて便利。
しかし、、そこから集合場所までの途中にピットブルが!
つながれて・・・ない!
麻薬中毒者なんて全然怖くない私だけど、これは怖い。
嚙まれたら死ぬかもだし、死ななくても悲惨な目にあうことは確かだから。
ひるんでいたら、「大丈夫だ」と言われたんで、つい通ってしまったけど、いや、通らないほうが良かったと思う。
大丈夫で済んだら、悲劇は起きてないのよ。
Mattinaというお店で待ち合わせ。
ベーグルとかが美味しいらしい。
いろいろなお店を回ったけど、びっくりしたのが45Rかな。
ほら、これってあの80年代のDCブランドの45RPMスタジオよ・・・。
チェッカーズの服とか作ってたところ。
こんなおしゃれなところにお店出してるんだ、、、というかまだ存在しているのが驚き。
そしていまだに店の一角にチェッカーズみたいなシャツがありました。
というか、チェッカーズなんて知っていること自体があまり人に知られたくないかも 笑
ケニアのショップとかもありました。
しかしとにかく輸入品は高い。。
結局何も買わなかったのだけど、集団であちこちの店を覗くことができるのは、楽しかったです。
ランチはエミリさんおすすめのロームアルティザンバーガーでジンジャーニンジンスープを頂こうとしたけど、毛布持った浮浪者が入り口に陣取っていたので、趣向を変えて、ウッドハウス・フィッシュ・カンパニーへ。当たり!ここ、今までサンフランシスコで食べた中で一番美味しかったかも。
エミリさんが事情通なのは前任者→シモダ氏→その嫁の伝言ゲームで情報が洩れてたから、らしい。
うちの夫も私も口固いから、その点は大丈夫だと思うけど。
あと、シモダ氏は官費で留学するため、推薦状を書いてもらうべく、好きでもないに夫婦で媚びてたという話も聞いた。
ああ、だからあんなに平謝りだったわけか。
別に私に媚びても何もいいことないから、謝らなくても良かったのに。
思えば、私の人生、とりあえず今までは誰にも媚びない人生だったな。
その代わり全くいい思いもしていないけど、なんか自由だったわ。
心がね。
どんなえらい人だろうが、いざとなればお前は嫌い、とはっきり言って、一生口も利かなくても平気なの。
そのあとは日本街のUSbankで口座開設。
凄く親切で、人によっては日本語通じるみたい。
1時間半くらいかかったけど無事開設。
ジョージ・タナカって人と、ナンシー・オオクボって人の話をやたらしてたけど、、だれなのそれ。
そこから急いで帰って、着物に着替え、領事団パーティーに。
いつもの配偶者メンバーもおしゃれして勢ぞろい。
雨だから、ポリの簡易着物なんだけど、着物はやはり褒められる。
私、ドレス似合わないので、もう徹底的に着物で攻めよう。
海外なら警察もいないしね。
家主のディード女史は美術館クオリティしか家に飾らない方らしく、ウォーホールとか印象派の巨匠の絵が無造作にたくさんかけてありました。
マルヤム・ミュドゥルオウルという美女に付き添われていたけど、この女性、トルコ系よね?先週のクリスマス・ランチョンの時にも見かけたわ。今度トルコ語で話しかけてみようかしら。
食事はチーズ、野菜、ローストビーフ、そして寿司。
美味しいけど、みたこともないようなミニ寿司でフィンガーフードになってた。
こんな夢のようなお金持ちがいる一方で、町にホームレスが溢れているんだけどね。
この日は雨であのゾンビたちはどうしているのだろうと心配になりました。
いろいろな人と会ったけど、タイタニックの楽団さんみたいなおじいさんで日本語話す人が印象深かったかな。
手土産は、市庁舎があしらわれた、今年版のクリスマスツリー用オーナメントだった。
素敵♡
12/13 この日からやっと本腰入れて片付け。
この日はバスルームをやっつけたんだけど、ものの2時間で巨大サイズの漂白剤を半分くらい使ってしまった。
きったない、汚い!
汚いんだけど、一見きれいにみえることがまた腹が立つ。
明らかに穢ければ、業者呼んで掃除しない限り入居しない、とか主張できたんだけど、一見綺麗だから思わず「あら綺麗ですね」などと言ってしまったのよね。
でも、隙間とかに1年分の謎の縮れ毛とかがたまってたりするのよ。
正直、こう言うものに触れるの吐き気がするわ。
掃除する暇もなかったし、清掃人呼ぶほどの親切心もなかったんだろうけど、こうやって1秒ごとに殺意と憎悪と侮蔑の呪詛を吐かれながら、後任の嫁に掃除してもらうくらいなら、自分で掃除したほうが1億倍良いと思うけど。
こういう呪いって、意外と効きますからね・・・ご本人はともかく、ご家族が怪我や病気にならないといいけど。
お気の毒!
猛烈な刺激臭で気持ち悪くなったところで、今日は夕方から領事館の忘年会。
12番と45番のバスを乗り継いで高級住宅地にある公邸に行きます。
思えば、トルコの時も、ドレスを引きずりながら、バスで公邸に行ってたなあ。。
しかも大学の学割きかせて。
バスは急坂の下に着き、這うように登って例の豪華な公邸へ。
趣旨としては現地職員に感謝する会らしくて、総領事も奥様もちゃんとモントレーから戻ってきてました(大変だ)
漂白剤のせいで気持ち悪いのと、夫と一緒に着任のスピーチすべし、と言われたのに、スキップされてしまったのが悲しかったので、お酒も飲まず、あまり人と話さずやり過ごしました。
紹介してもらわないと、私が何者だか分からないじゃんね。。
きっと案の定、また「舐められる」んだわ。
まあ、いいんだけどね。
人柄を見られるって意味では。
(でも後から謝ったり、後から媚びたりするくらいなら、最初からそれなりの対応したほうがお互い楽じゃなくって?)
総領事はたこ焼き焼いてて、夫も手伝ったりしていた。
奥様もあらゆる人に万遍なく配慮したり、柿配ったり、いろいろしていて
ビンゴで「ことりん」というかわいい「おりん」が当たったのはうれしかったけど。
しかしよく考えたら、私の立場でビンゴなんか参加するものじゃないのかも。
夫は参加してなかったしね。。
調子乗っちゃって、すみませんでした。
土曜日は朝から中華街に行って、語学学校に登録。
来年から午前中みっちり英語勉強します。
そのあと、永勝点心で食事。
3品で8.5ドルと安い!
あと、同じ通りで、good mon kok bakery に行って、肉まんとエッグタルト買ってみました。
夫婦でひたすら掃除。
ガスコンロ回りがとにかく最悪。
住んでた間、一度も拭いてないだろう!
古い油がプラスチック状に固まっているが千個くらいついているのを靴ベラ使ってひとつひとつ落とす。
いやほんと、どんな人間だろうが、もはや汚物製造機としか思えない。
なぜか台所の大理石の台が黒いのでわからなかったけど、古いラーメン屋のように油と埃の堆積がある。
掃除するからといって売りつけてきたオーブントースターも全く掃除してないし。
こんなので作ったサンドイッチをこんなテーブルで食べたんだと思うと、激萎え。
夜はハーブスト劇場ってところで、台湾系のイベント。
芸術学校の生徒の出し物を見てから、ファッションショー。
とにかく集まった人全員アンチ中国、みたいな感じだった。
アメリカの中華系って古いから・・・そうか、ルーツが広東や上海だったとは言え、それは共産党の前の話なのね。
領事館からの参加はメキシコと日本だけだった。。
そしてメキシコの総領事(女性)は盛大に遅刻。
主賓で、挨拶もあるのに間に合わず、あとから挨拶してた。
凄いメンタルだわ。
ビュッフェがあって、中華はフィルモア通りの、Dumpling Story というお店からのケータリングだったみたい。
あとはチーズ、フルーツなど。
エビやミニステーキ美味しかった。。
ファッションショーは漢代から現代までの中国ファッションの再現で、中国文学専修だった私には楽しかった。
夫はこういうの、相変わらずつまらなそうにしていて、残念。
ただ、ビラール・マフムードと、ポール・ミヤモトという政治家に挨拶できればそれでいいみたい。
12/15 日曜日、掃除した後、ホールフーズで買い物。
ホールフーズに来たのも10年ぶり。楽しい。
鶏を丸ごと買ったりしたせいか、140ドルくらい。
12/16 やっと、一日じゅう暇な日。文芸春秋読んだり、これを書いたり。
夜は参鶏湯作ったが、火災報知器が鳴り出してうるさい・・・。
トルコでは速攻取り外しちゃってたけど、外しちゃだめなのかな、これ。
今もなり続けています・・・。